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戦国時代の覇者・豊臣秀吉の天下人としてのデビューから、豊臣政権滅亡の原因ともなった、二度にわたる朝鮮出兵をとりあげる。著者は、新しいリベラルな豊臣秀吉像を提示し、その天才性がどこにあったかを考察する。 豊臣秀吉の天下人としてのデビューから、豊臣政権滅亡の原因ともなった朝鮮出兵までを取り上げます。足軽から身を起こして天下統一した豊臣秀吉は戦国一の人気者です。しかし、彼の生涯や戦記を扱った作品は小説仕立てだったりで、真実追求の姿勢が不足しているものが少なくありません。著者は、秀吉を「明確な天下統一のプランはなかった」「常人を超えた『大悪人』であり『大天才』である」と述べ、新しいリベラルな秀吉像を提示します。また、『唐入り』を侵略戦争と断じた歴史学会の贖罪史観をあげ、「前近代において、戦争あるいは侵略は決して絶対悪ではない、という認識をもつべき」と、今の日本人がクリアしなければならない「課題」も提示します。 【内容情報 戦国乱世の三大英傑のひとり、世に“鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス”とその人性を表わされる豊臣秀吉とは、いかなる人物であったか?その虚像と実像を探り、天下乗っ取りの内実に迫る。 【目次 第1章 豊臣秀吉、その虚像と実像編―歴史学界がタブー視する「差別」構造(右手の指が6本あった歴史的事実を隠す「差別」/歴史用語「朝鮮征伐」を抹殺する歴史学界の言葉狩り ほか)/第2章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略1 織田つぶしの権謀術数編―いかにして「権力の正統性」を確保したか(信長の後継者を目指した秀吉の「絶望的」な障害/ポスト信長政権を混迷させた「信忠の死」 ほか)/第3章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略2 対決、徳川家康編―最大のライバルを屈服させた「人質」作戦(秀吉と池田勝入を激高させた家康の「弾劾文」/池田勝入&森長可の三河奇襲作戦を見破った家康の諜報網 ほか)/第4章 秀吉の天下統一経営1 豊臣の平和編―宗教、貨幣、単位を統一した専制君主の国内政策(「惣無事令」という内政政策と「大仏建立」の謎/「大仏建立」事業の狙いは宗教勢力の「統一」だった!? ほか)/第5章 秀吉の天下統一経営2 太閤の外征編―朝鮮征伐にみる日本人の贖罪史観(「唐入り」を侵略戦争と断じた歴史学界の贖罪史観/朱子学に毒された韓国「国定」教科書が歪曲する歴史認識 ほか) 【著者情報 井沢元彦(イザワモトヒコ) 作家・1954年愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞。以後作家活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)